ソフトボール県予選 ワンダーズが初優勝で全国へ 久和建創SBCに4-1


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 ソフトボールの第18回全日本・西日本一般男子選手権県予選会最終日は17日、恩納村の真栄田漁港運動広場で決勝まで行われ、ワンダーズが4―1で久和建創SBCを下し、初優勝した。優勝のワンダーズは全日本一般男子大会(8月28~30日、京都府)、準優勝の久和建創SBCは西日本一般男子大会(日程未定、高知県)への出場権を得た。


絶対的エース 2試合1失点 ワンダーズ・金城

1失点で完投勝利を挙げたワンダーズの金城太樹=17日、恩納村の真栄田漁港運動広場(新里圭蔵撮影)

 ワンダーズのエース・金城太樹が準決勝、決勝を投げ抜き、2試合通して1失点の好投で、同大会で初の頂点に立った。名嘉謙監督が「絶対的なエースと強力な打線、明るいベンチワークが持ち味」と語るように、積極的に振る打線を生かし、一、二回で各2点を奪い野手陣も金城を援護し、全員で勝利を引き寄せた。

 中学から競技を始め、嘉手納高校ではエースを背負い、全国高校総体や国体に出場した経験を持つ。準決勝で零封した直後の決勝戦でも、疲れをおくびにも出さず1失点の好投。ライズやドロップボール、チェンジアップと3種の変化球を操り「緩急付けた投球を意識した」と打者を手玉に取り、10奪三振の力投をみせた。疲れがたまり始めた最終七回は「あと3アウトで終われると気力で投げた」。際どいインコースを攻め、最後は空振り三振で仕留めた。

 昨年はコロナ禍で練習、大会も参加できず、約2年ぶりの公式戦。好投にも「終盤は疲れが出ていたので、全国に向けてスタミナがまだまだ課題」と及第点を付ける。全国では「まずは目先の1勝を目指していく」と気を吐いた。

 (上江洲真梨子)