「と」は當山久三「や」は屋嘉節 町立図書館が「金武町かるた」完成 


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
色彩豊かに金武町の風物を描いたかるた。付録に解説書と地図も付いている=7日、金武町立図書館

 【金武】金武町立図書館は3月、町内の史跡や偉人、伝統行事などを題材にした「金武町かるた」を作成した。町内の学校や高齢者施設のほか町外の図書館にも配布している。かるた作成委員会委員長の安富祖昇館長は「楽しみながら金武町を知り、絆を深めてほしい」と呼び掛けている。

 同図書館は2011年度から町内の民話や偉人を取り上げた絵本を計9冊発行した。かるたは絵本に続いて初めて作成した。県地域振興事業を活用し千部作った。題材は5行政区の物事をバランスよく取り入れた。

 「と」は「當山久三 沖縄海外移民の父」、「や」は「屋嘉節で 平和を願う カンカラ三線」、「た」は「タコライス モリモリ食べて 大満足」などと硬軟織り交ぜた。

 絵は町出身イラストレーターの伊芸まもるさんが担当。解説書と、登場する名所旧跡などを紹介する地図も付けた。安富祖館長が「町内の物事の7割は網羅した」と語る自信作だ。いずれは同館でかるた大会を開きたいと構想している。非売品。問い合わせは同図書館(電話)098(968)5004。