シンバが初の頂点、快進撃で全国へ 本野が決勝起用に応え被安打1


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 第45回全日本クラブ野球選手権九州地区予選最終日は19日、大分県の明野球場でシンバネットワークアーマンズベースボールクラブ―鹿児島ドリームウェーブの決勝を行い、4―0でシンバが初優勝した。決勝で被安打1、16奪三振で完封の本野一哉が最高殊勲賞を受賞。本野の好投を援護するように、打線は四回に3点を挙げ、五回にも加点した。優勝したシンバは、全国大会(5月29日から3日間・岐阜県)に九州代表として初出場する。

 本格始動から1年余り。シンバネットワークアーマンズの快進撃は止まらない。決勝は相手に反撃の隙をほとんど与えない圧勝だった。

 初の全国大会に、照屋信博監督は「初出場で優勝もできうれしい。活動を支えてくれる会社にも感謝したい」と感無量の様子で喜びを語った。

 今季、新メンバー12人が加わり選手層が厚くなった。優勝の立役者の一人は、新メンバーの左腕・本野一哉。大会前から「決勝は本野でいこうと決めていた」(照屋監督)という指揮官の期待通りのピッチングを初回から披露する。

 抜群の制球力で、スライダーを決め球に次々と三振の山を積み上げた。得点圏に進まれ、三塁を許したのは唯一の安打を打たれた六回の1イニングのみ。“準ノーヒットノーラン”の好投に本野は「特に意識はしていなかった。7~8割の力で投げ、追い込んでからは全力で投げるなど力加減を工夫した」と組み立てを明かした。

 2018年には、当時所属していた大和高田クラブ(奈良)で全日本クラブ選手権を制した経歴を持つ。発足2年目という若いチームで「全員が常に挑戦者という気持ちを持って戦っていく」。成長株のチームを全国一のチームへと押し上げる。


▽決勝

シンバネットワークアーマンズBC

000 310 000|
000 000 000|

鹿児島ドリームウェーブ

 (シ)本野―住本
 (鹿)前元、山下斗―山下輝

▽二塁打 仲村(シ)
▽最高殊勲賞 本野一哉(シ)
▽敢闘賞 吉田賢太(鹿)
▽首位打者賞 埜川希龍(鹿)9打数5安打