沖縄で新たに115人コロナ感染 クラスターも4例確認【4月21日朝】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は20日、新型コロナウイルスに新たに115人が感染したと発表した。那覇市のバーや教会、宮古島市の接待を伴う飲食店などでクラスター(感染者集団)を4例確認した。患者の急増を受け、宮古・八重山の医療フェーズを4から最大の5に引き上げ、県内全域で最大とした。病床536床確保に向け、病院によっては一部診療を制限し、看護師をコロナ患者対応に回す。

 県は19日の新規感染者数を32人と発表していたが、148人分の検体を再検査し新たに16人を追加、48人に修正した。再検査の理由について糸数公医療技監は「詳細は保健所と調査している」と説明した。追加の16人は10~90代で那覇市が8人、浦添市と南部保健所管内が各3人、糸満市が2人。

 那覇市のバーでは4月8~16日に20~30代の従業員3人、利用者4人の男女7人の感染が判明した。マスクを着用しておらず、飲食で飛沫(ひまつ)感染したと考えられるという。那覇市の教会関係団体は10人で会食し、このうち8人が12~18日に感染した。会食が原因とみられる。宮古島市の接待を伴う飲食店では、20~30代の女性従業員6人が13~17日に感染。店の待機場所でマスクをせずに会話していた。家族内のクラスターも1例あった。

 20日の新規感染者のうち感染経路が推定できるのは23人で、家庭内12人、職場4人、友人・知人3人、飲食2人、その他の濃厚接触が2人。療養中患者は計1251人で、入院・療養等調整中が215人と前日より50人以上増えた。

 米軍関係は嘉手納基、普天間飛行場、キャンプ・フォスターで各1人。