「女子サッカーを始めるきっかけを」 競技の普及へスクールが開校


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「沖縄なでしこスクール」で子どもたちにリフティングを教える石橋朝乃さん(左から2人目)=19日、豊見城市のティーダイン沖縄フットサル場

 女子サッカークラブcasa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)が3月、競技の普及を図るために「沖縄なでしこスクール」を立ち上げた。「楽しみながらうまくなる」を掲げて初心者をすくい上げ、競技力を底上げすることが狙いだ。

 県内の女子サッカー人口は1395人(19年度)で全国でもトップクラスだ。ヴィクサーレ沖縄ナビィータを筆頭に、19年に発足したアレなど新勢力も台頭しているものの、育成年代の選手は男子に混ざった練習が多いのが実情。県内女子選手は思春期になると辞めてしまったり、進学を機に県外の強豪校に進んだりするケースが多い。女子の受け皿として設立した。

 指導の中心を担うのは、県内の女子フットサルチーム「ReaL0☆69(リアルラブロック)」に所属する石橋朝乃さん(44)=那覇市=だ。アレの塩川健勇監督は「若い世代の女性の指導者が少なかった」と世代交代の意義を語った。石橋さんは「女子サッカーを始めるきっかけをつくりたい」と意気込んだ。

 練習はリフティングやドリブルなど基本から始め、「楽しいと夢中にさせること」にこだわる。リフティングの回数を競争させるなどの工夫をしている。

 幼稚園から高校生までが対象。練習は毎週水曜日、豊見城市のティーダイン沖縄で午後6時半から8時まで。参加の問い合わせは石橋090(9484)2069まで。