高校生の薬物乱用「コロナ禍で深刻な状況に」 「夜回り先生」水谷修さん


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水谷修さん

 「夜回り先生」として知られ、子どもの薬物乱用防止や貧困問題で沖縄の事情にも詳しい水谷修さんは、10代の薬物乱用について「1人が始めれば、あっという間に仲間内で広がる。『みんなでやれば、チクられない』という考えになる」と指摘し、すでに深刻な状態になっていることを懸念した。

 コロナ禍では、バイトがなくなり、金銭的に困った生徒や、さまざまな活動の中止で暇を持て余した生徒などが、薬物売買に手を染めてしまう傾向があるという。「薬物乱用防止教室もコロナ禍で思うようにできていない。摘発を強化してもいたちごっこだ。沖縄は子どもの喫煙率も高く、アルコールに関しても心配な状態が続いている。強い気持ちで教育をやり直さないといけない」と語った。