サッカー明治安田J2の第9節は21日、各地で行われ、FC琉球はFC町田ゼルビアと戦い、0―3で敗れた。7勝1敗1分けで勝ち点22。順位は2位のまま。今季初黒星で3連勝はならず。チームのJ2連続無敗記録は8試合で途切れた。
立ち上がりは琉球ペースだったが、徐々に流れが町田に傾いた。前半26分、何度も入れられていたクロスから頭で先制されると、9分後にはパスミスから2点目を献上。後半5分には前線に比重を置いた隙を突かれ、3点目を奪われた。最後まで流れを変えることができなかった。
次戦は25日、午後5時から沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでヴァンフォーレ甲府と戦う。
開幕以降、5試合で無失点など守備からリズムをつくってきた琉球が、この日の守りで精彩を欠いた。前半26分、クロスのマークが外れて先制点を許すと、さらに自陣でのパスミスから安易に失点。後半の守備は寄せの甘さがあった。樋口監督は「これくらいで守れるという雰囲気が出てしまった」と緩みを指摘した。
前半に先制されるのは今季初めて。これで足が重たくなったようだった。自陣でのパス回しに終始し、逆転した千葉戦のように押し返す迫力はなかった。町田のシュート10本に対し、わずか3本のみ。清水慎太郎は「失点から気持ちが沈んで、いらいらしてくる選手が出てきた」と振り返った。
前節から中3日のアウェー戦。樋口監督は肉体面の疲労や慣れない敵地でのナイター戦、精神面の隙を敗因として挙げた。中盤でのパスコースの切られ方はスカウティング通りだったため、「もっとテンポを上げればスペースを突けた」と事前の分析通りには動けなかったことを悔やんだ。
およそ2年ぶりに琉球でプレーした中川風希は「ゴールに近づいてからラストパスをするような動きをチームで共有する必要がある」と課題を見据えた。
(1)Gスタ
町田 4勝2分け3敗(14)
3―0(2―0,1―0)
琉球 7勝1分け1敗(22)
▽得点者 【町】 高橋(1)長谷川(3)平戸(2)
▽観客 1432人
球際の粘りなかった
樋口靖洋監督(琉球)の話 完敗だった。スコアをしっかり受けとめたい。前半にリズムをつくれず攻めあぐねた。守備で抑えてきたが、今回は強度が落ちて球際の粘りがなかった。これまでの成果が消えるわけではない。敗戦を次にどう生かすかが問われる。