宮古島市が「まん延防止措置」要請 今夜、沖縄県が可否決定


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宮古島市役所

 新型コロナウイルスの感染に歯止めがかからないことから、沖縄県宮古島市は22日、県に同市を緊急事態宣言に準じる抑止策「まん延防止等重点措置」に指定するよう文書で要請した。県は同日にも対策本部会議で協議し、決定する。同市では21日、感染力が強いとされる変異株「N501Y」の感染者が3人確認された。同市での変異株の感染者は初めてで、那覇市や本島中南部でも感染が広がっている。同市では接待を伴う飲食店などでクラスター(感染者集団)も確認されている。

 宮古島市の座喜味一幸市長は「変異株が市内でも確認されたことから、これまでより強い対策が必要と判断し、文書で県に指定を要請した」と話した。

 宮古島市における感染者数は21日までで累計557人で、死者は10人。13~17日には市内の接待を伴う飲食店で、20~30代の女性従業員6人が感染するクラスターが発生した。店の待機場所でマスクをせずに会話していた。家族内のクラスターも1例あった。

 県では今月12日から那覇市など本島9市を重点措置の地域地域とし、加えて全市町村で飲食店などの営業時間を午後8時までに短縮するよう要請してきた。だが、県内の感染者数は増加の一途をたどり、直近1週間の新規感染者数は21日までに754人となった。県内全域で医療提供体制が逼迫し、一般医療への影響も出始めている。