宿泊などクーポンに2万泊分2億円 那覇市議会が補正予算を可決


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇市役所

 那覇市議会は22日、4月臨時会を開き、新型コロナウイルス対策として提出された約13億8173万円の2021年度一般会計補正予算案を全会一致で可決した。市民、県民を対象に市内の宿泊施設、土産店、アクティビティーで使えるクーポン券を配布する事業などを盛り込んでいる。

 クーポン事業の予算は約2億2080万円。2万泊分を発行する。20年度に実施した事業の内容を一部変更した。6月中旬以降の実施を目指すが、感染拡大の状況を見ながら判断する。

 新規事業では、商店街による誘客事業への補助金交付(事業費2千万円)、自治会などのコロナ感染対策費用の補助(事業費1545万円)などがある。

 20年度も実施した、市内で乗り降りのある路線バス事業者や市内のタクシー事業者に応援金を給付する事業には6623万円を計上した。バス1台当たり5万円、タクシー1台当たり3万円を給付する。新型コロナのワクチン接種事業費は集団接種の拡充に伴い、補正で約7億6226万円を追加し、約21億1720万円となった。補正予算の財源は地方創生臨時交付金などを活用したほか、財政調整基金から約2億8483万円を取り崩した。基金残高は約10億5812万円。