最終盤、支持拡大に奔走 候補者に聞く うるま市長選あす投開票


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬

 【うるま】任期満了に伴ううるま市長選は25日、投開票される。前市議の中村正人氏(56)=自民、公明、会派おきなわ、無所属の会推薦=と、沖縄国際大名誉教授の照屋寛之氏(68)=共産、立民、社民、社大、新しい風・にぬふぁぶし推薦=の新人2氏が激しい選挙戦を展開している。市議補選(欠員1)も25日に投開票される。両候補に選挙戦への手応えや当選への意気込みを聞いた。

 


中村正人氏 市民協働でさらに推進

市政継承を訴える中村正人候補=23日、うるま市

―選挙戦への手応えは。

 「遊説や街頭演説などを通して、これまで訴えてきた政策が市民にしっかり浸透してきたと感じる。手応えは十分にある。行く先々で話すテーマは異なるが、中城湾港新港地区では地域高規格道路整備について話をしたり、若者や女性に対しては教育・子育て支援の話をしたりしてきた。それが支持につながっている」

 ―選挙戦の位置付けや争点をどうみるか。

 「有権者が両候補の政策を見て、どちらがいいか、しっかり判断してほしい。やはり今は、新型コロナウイルスの感染拡大をいかに止めるかが重要だ。感染を拡大させないための対策をどう取っていくのかが問われる選挙となる。それ以外では、島袋俊夫市政の継承か刷新か。私は島袋市長の後継者だとこれまでずっと訴えてきた」

 ―若者や無党派層をどう取り込むか。

 「さまざまな情報を提供する環境づくりが大事だ。青年部の大会などで、それらの層への対応を取ってきた。SNS班も作り、掲げる政策や私の活動の様子などの情報を発信している」

 ―意気込みを聞かせてほしい。

 「島袋市長が3期12年、築き上げてきたうるま市で『市民協働のまちづくり』をさらに進める。提案してきた多くの政策への評価も高まってきた。10年後、20年後先の将来のため、現市政を継承し、未来あるうるま市に向けまい進していきたい。市民の期待に応えられるよう命懸けで頑張っていく覚悟だ」

 


照屋寛之氏 経験生かし輝く街に

市政刷新を訴える照屋寛之候補=23日、うるま市

―選挙戦への手応えは。

 「市内各地で遊説に回っている中で、政策もそうだが、市長給与50%カットなどの公約に対しても好感のある反応があり、手応えがある。可能性のある街にもかかわらず、2市2町合併後に地域活性化につながらなかったという不満の声も多く聞いた。『変えてほしい』という思いから、支持を得られていると感じる」

―選挙戦の位置付けや争点をどうみるか。

 「これまでの市政を継承するか、さらなる発展のステージに向けて変革、刷新するかが争点となる。うるま市は本来持つスケールメリットが発揮されず、市民所得は県内で下から2番目で、失業率は11市の中で1番高い。現状維持ではなく、教育による人材育成など未来への良質な投資に向けた政策を訴えている」

 ―若者や無党派層の取り込みは。

 「市の大事な人材である若者や子育て世代のために、子育てや学習環境の充実、雇用創出につながる政策に取り組む。チラシ配布のほかホームページやSNSなどを活用し、周知している。教え子やその知人らがSNSで拡散してくれているという話も耳に入っており、感謝している」

 ―意気込みを聞かせてほしい。

 「行政は市民生活とともにある。うるま市を変えたいという、市民の思いを実現させる。これまで全国の先進的な行政改革をした地域を回り、学んできた経験を生かし、輝く街づくりをする。最後までぬちかじり(命の限り)頑張る」