沖縄市工芸フェア分散開催で「非常に好評」 客単価1.7倍、周辺にも波及


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会場を分散して開催された沖縄市工芸フェアの来場者=3月、沖縄市

 3月12~14日に沖縄市の中心市街地16店舗で分散開催された第19回沖縄市工芸フェアの実行委員会(金城宏次委員長)は22日までに、同フェアの売上額が779万9480円だったと発表した。会場を提供した飲食店やホテルの売り上げを合算すると992万7480円になる。

 20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になっており、2年ぶりの開催。県内の工芸作家56工房が出展し、来場者は約4500人だった。沖縄市のプラザハウスショッピングセンターで開催した前回(2019年)の売上額1486万5987円と比べ、会場店舗の売上額を合算しても33・3%の減少。来場者数も前回の約1万5千人から3分の1に減った。一方、来場者1人あたりの売上額は約1・7倍に増加した。

 実行委は、開催日数が前回より1日少ないことや、会場が商店街の手狭な店舗だったため出品が小物中心だったことなどを踏まえ、「コロナ禍で冷え込んだ経済マインドの中では非常に好評だった」と総括した。分散開催のため来場者が公式マップを手に市街地を散策した。実行委は「会場以外の店舗にも波及効果があった。商店主から次回も同じように開催してほしいとの要望が多い」とする。

 会場を提供した、ソーセージ専門店「TESIO」の嶺井大地代表は「普段とは異なる客層の来店者が続々と入店し、驚いた」と話した。

(喜納高宏通信員)