柔道の第46回県男子・第37回県女子新人体重別大会が24日、那覇市奥武山町の県立武道館で行われた。団体は男女とも沖縄尚学が頂点に立った。個人は沖縄尚学が女子個人48キロ級を除く、女子5階級、男子7階級を制した。女子の個人48キロ級は比嘉マリア(豊見城南)が制した。
沖尚圧勝、オール一本 男子団体決勝
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男子団体決勝は、沖縄尚学がオール一本勝ちで那覇西を圧倒した。
先鋒(せんぽう)の伊波加偉自は内股で先攻、「反射的に出た」という肩車で技ありを奪い勝負を決めた。次鋒・比嘉俊磨は抑え込みと内股の技ありで勝利。「先に組手で圧倒し、確実に一本を狙いにいくのが理想」と九州、全国を見据える。2人は個人戦も制した。
副将・甲木天は得意の大腰で技あり、「後半はスタミナがなくなった」と言いながらも最後は払い腰で一本を奪った。1年生ながらきっちり役目を果たし「一本背負いを習得中」とさらなる技術向上を目指す。柔道のために福岡から沖縄尚学へ渡り、寮生活を送る。新垣琢也監督は「正攻法でがっしりした(スケールの)大きな柔道ができる。成長が楽しみ」と期待を掛ける。
コロナ禍で練習時間が短くなる中、集中力を高め時間を有効活用している。新垣監督は「まずは試合ができることに感謝したい。沖尚の柔道場は日本一を目指す場所というつもりで選手は稽古を積んでいる。九州、全国に向け沖縄の柔道界を背負う気持ちで取り組んでいく」と静かに闘志を燃やした。
(大城三太)
沖尚 貫禄勝ち 女子団体決勝
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女子団体は沖縄尚学が貫禄勝ちを収めた。2チームのみの出場で、糸満は3人中1人を欠いていた。先鋒(せんぽう)の島袋結子は大腰と抑え込みの合わせ技で一本。試合運びのうまさと安定感が光った。「結果に満足せず、九州や全国で活躍できる選手になりたい」と慢心はなかった。大将の金城陽菜は開始6秒、相手の隙を逃さない電光石火の払い腰で一本を奪った。「特に難しいことは考えず、得意技が自然に出た。来月の県総体で確実に勝って、九州、全国にしっかりとつなげていきたい」と猛者が集う上の舞台を見据えた。