男子は東海、女子は喜屋武が形で優勝 空手・県高校夏季大会


社会
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 空手の2021年度県高校夏季大会は24日、西原高体育館で行われた。男子個人形は東海毅(浦添)が25・86点で、同女子は喜屋武柚希(本部)が24・74点で優勝した。男子個人組手は伊礼寿央貴(前原)、同女子は比嘉花梨(浦添)が栄冠。男子団体組手は前原、同女子は浦添がそれぞれ頂点に立った。


東海、全国通用の気迫演武

男子個人形決勝 力強い「パープーレン」を披露する浦添の東海毅=24日、西原高校体育館(喜瀬守昭撮影)

 今月のジュニア強化選手選考会で、全国から3人の狭き門である全日本強化選手に指定された男子形の東海毅(浦添)。「自分の形が全国で通用することが分かった」。県大会は昨年9月の県選手権、今年2月の春季大会と合わせて3大会連続で優勝。決勝で演武したパープーレンは気迫にあふれていた。

 パープーレンは選考会で自信を得た形だ。技の種類が多く、強弱の付け方などで個性が表れやすい。「ナショナルチームの夢はかなった。ここからがスタートライン。自分の“色”を出していきたい」。その思いを決勝の形に込めた。

 しかし決勝はその“色”である表現力に課題が残った。「チャレンジャーから追われる立場になった」と気負いから動きが硬くなり、練習より早いリズムに。「ルーティンをつくって試合に挑む心構えをつけたい」と平常心を心掛けるつもりだ。

 中学時代からのライバル島袋生成(沖尚)が25・20点で0・66点差に迫られたことも発奮材料になった。「レベルが上がっていた。プレッシャーに負けないようにしたい」と気を高ぶらせる。「県はぶっちぎりで優勝して、九州も余裕で取りたい。目指すのは全国だ」とさらなる飛躍を誓う。

 (古川峻)