うるま市長選、最後の訴え 中村氏「将来のため街守る」 照屋氏「市民の生活豊かに」


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(左)最後の訴えをする中村正人陣営の打ち上げ式=24日午後6時45分、うるま市みどり町 (右)最後の訴えをする照屋寛之陣営の打ち上げ式=24日午後6時半、うるま市安慶名交差点

 【うるま】25日投開票のうるま市長選は、前市議の中村正人氏(56)=自民、公明、会派おきなわ、無所属の会推薦=と、沖縄国際大名誉教授の照屋寛之氏(68)=共産、立民、社民、社大、新しい風・にぬふぁぶし推薦=が24日夕、街頭での最後の訴えを行い、7日間の選挙戦を締めくくった。宮古島市長選、浦添市長選から続く3連戦の最後となり、必勝を誓う両陣営の応援にも熱がこもった。


中村正人氏「将来のため街守る」
 

最後の訴えをする中村正人陣営の打ち上げ式=24日午後6時45分、うるま市みどり町

 うるま市の将来を決める市長選となった。3期12年間、島袋俊夫市長が築き上げてきたうるま市で、その後継者として「市民協働のまちづくり」を進める。

 告示後の1週間、多くの人に支えられ、激励をいただき、ここまで来た。10年後、20年後の将来のため、私は、島袋市長が築き上げてきたこの街を絶対守る。

 津堅島では、県内でいち早く新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が行われた。津堅島に行った時の、おじいさんやおばあさんの笑顔が忘れられない。市民12万5千人余りの命と暮らしをしっかりと守り抜き、住みよい街うるま市をつくることが私の大きな役割で、大きな仕事だ。うるま市のかじ取り役として、これから頑張っていく。

▽候補者プロフィル

 なかむら・まさと 1965年3月生まれ。市田場出身。日本文理大卒。98年に旧具志川市議選で初当選し、市議を6期22年務めた。

▽応援弁士演説

 島袋俊夫うるま市長 中村君は具志川市議から私と歩み続け、平成の大合併を勝ち取った。うるま市は学校の環境を整え、待機児童の改善、失業率の改善、企業の体力を付け、財力は改善した。さらなる発展のために、即戦力の中村君にバトンを引き継ごう。

 照屋守之選対本部長 島袋市長が市民の命と暮らしを守る対策を作ってきた。新型コロナワクチンの接種はうるま市から始まった。それをしっかり継承できるのが中村正人だ。島袋市政を継承し、保守中道の市政を継続するため、最後まで1票をお願いする。

 金城勉公明党県本部代表 相手候補の政策を見る時に思い出すことがある。前の民主党政権だ。耳当たりのいいことを言って政権を取ったが、公約を果たせず、3年で政権を追われた。そういう相手に負けるわけにはいかない。中村市長誕生を勝ち取ろう。


照屋寛之氏「市民の生活豊かに」
 

最後の訴えをする照屋寛之陣営の打ち上げ式=24日午後6時半、うるま市安慶名交差点

 市長が変われば街が変わる。合併によって、効率的な自治体経営が可能であるにもかかわらず、1人当たりの市民所得は40位だ。失業率も高い。所得が上がらないのではない、上げきれていないのだ。市民の生活を豊かにするのは市長の責任だ。希望の持てるうるま市に変えてほしいという声がある。皆さんの力と私で変えていこう。

 多くの企業を誘致し雇用の場を創出する、所得向上に向けたプロジェクトチームをつくり、必ず解決してみせる。行政は市民生活そのものだということを自覚しなければならない。県政と協力してコロナ対策もしっかり取り組む。高校卒業までの医療費無償も実現していく。皆さんの思いに何が何でも応えてみせる。

▽候補者プロフィル

 てるや・ひろゆき 1952年10月生まれ。市前原出身。日本大大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。専門は行政学、政治学。

▽応援弁士演説

 玉城デニー知事 うるま市は均衡ある街づくりができていないとの声がある。失業率や非正規雇用率も高い。行政が真摯(しんし)に一つ一つの政策を実現できていない証しだ。街づくりを調査研究してきた照屋さんが、かじ取り役としてこの課題を解決していく。

 山内末子選対本部長 新しい夜明けが来る。市民の一人一人が主人公となるうるま市を、照屋さんがつくっていく。相手は国とのパイプを強調しているが、市民所得40位が現状だ。市民と市職員と心のパイプをつなぐ市政が望まれる。大きな権力を押し返そう。

 照屋大河事務総長 合併後に停滞し、スケールメリットが生かされていないうるま市を変えるチャンスだ。そのリーダーに照屋寛之さんをと、多くの市民が選挙戦に参加し、支持してくれている。投票箱が閉まるまで頑張って、新市長誕生に全力で取り組もう。