SNSと子どもの性被害 モバイルプリンスの知っとくto得トーク[207]


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幼い顔立ちをした3人の女優が12歳と装ってSNSを始めると、大人の男性から裸の写真を送るよう脅されてしまう…という衝撃の内容のチェコのドキュメンタリー映画『SNS―少女たちの10日間―』【※1】が23日に全国公開されました。

撮影した10日間で、2458人の成人男性からコンタクトが届いたとのことです。

 

※1 SNS―少女たちの10日間― … 監督バーラ・ハルポヴァー、ビート・クルサーク。チェコで制作されたドキュメンタリー映画。沖縄では桜坂劇場で5月22日から公開。内容がショッキングなため、日本では15歳未満の方の入場・鑑賞が禁止されている「R―15」に指定されています。

 

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2020年、日本でSNSが理由となった児童の犯罪被害は1819件。これは警察が事件として把握している件数なので、泣き寝入りした件数を考慮すると、もっとたくさんの人が被害に遭っていると考えられます。

中学生になると、多くの人が何らかのSNSを始めると思います。

SNSは、こうした事件や犯罪と隣り合わせになっている現状を強く意識した上で使いましょう。

 

 

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SNSでは、相手が本当はどんな人なのか判断ができません。

15歳の女の子だと思って、会いに行くとおじさんだった。優しい大学生のお兄さんだと思っていたら、いきなり暴言を吐かれ脅迫されたなどさまざまな事例があります。

特に、他の人からやり取りが見えない「LINE」や「ダイレクトメッセージ」での会話では、秘密を共有して相手に親近感を覚えることもあるかもしれません。

しかし、その秘密を脅迫に使ってくるケースもあるので注意してください。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/