沖縄市、介護職員も優先 コロナワクチン接種 集団感染防止へ


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 【沖縄】沖縄市は先週から始めた高齢者施設での新型コロナウイルスワクチン接種で、65歳以上の入所者だけでなく、施設の介護従事者も対象に加えた。65歳未満も優先接種の対象とし、集団感染のリスクを抑えたい考え。市の担当者によると、対象施設は市内に約90カ所あり、先週からこれまでに2施設で接種を終えた。市の調査に施設での接種を希望した高齢者は約2千人。

 国が示したワクチン接種の優先順位は(1)医療従事者(2)高齢者(3)基礎疾患を有する人と高齢者施設の職員―の順。厚労省は、一定の基準を満たせば高齢者施設の入所者と職員を同時に接種することを容認している。

 沖縄市は、施設に入所していない高齢者への集団接種は5月12日から市体育館など4会場で始める。市内に65歳以上の高齢者は約3万人いる。7月末までには高齢者への接種を終えたいとしている。市のワクチンプロジェクトチームによると、市は近くワクチン接種券を発送し、5月6日から予約を受け付ける。ただ現段階で確保したワクチン量は約2千人分しかないため、予約トラブルを避ける目的で初回の接種券発送は85歳以上を対象とする。27日には沖縄市武道館で集団接種に向けたシミュレーションがあり、市職員ら約70人と医師3人、看護師7人が参加した。