「大舞台で活躍を」 喜納さん東京パラ内定 関係者、喜び


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レースで走る喜納翼(手前)。奥は同じく東京パラ代表の上与那原寛和=2020年6月13日、沖縄市陸上競技場(ジャン松元撮影)

 東京パラリンピックの女子車いすマラソン種目で、うるま市出身の喜納翼さん(30)が日本代表に内定したことを受け、喜納さんを支援する関係者らは「待ちかねていた」「頑張ってほしい」と喜びや期待の声を上げた。

 後援会長を務める島袋俊夫うるま市長は「抜群の実績があるので、(内定が)いつ出るかと待ちかねていた」と歓喜した。周囲の支援や本人の努力をたたえ、「コロナ禍で、みんなに夢を与える明るい話題だ。たくさん応援したい」と活躍を期待した。

 喜納さんが所属する、自動車整備や福祉車両の製作を手掛けるタイヤランド沖縄(宜野湾市)の高里健作代表は「沖縄から、自分たちのスタッフが日本代表になるなんて本当にうれしい」と声を弾ませた。喜納さんについて「表情からも分かるように魅力的な人。心配はしていない。大舞台でも緊張なくやってくれる」と活躍を信じ、「成績を残してくれたら沖縄のみんなも力をもらう。けがのないよう頑張って」とエールを送った。

 同じく東京パラリンピック日本代表に内定している上与那原寛和さんは「おめでとう。(コロナ禍で)複雑なこともあるけど、一緒に出られると思うとうれしい」と祝福の言葉を贈った。北京五輪のマラソン銀メダリストとして「楽しむことが大事。そしてタイミングを見極め、信じた場所で勝負を仕掛けて頑張ってほしい。必ず形あるものを取ってくれると信じている。応援してくれる人たちへ恩返ししてくれると思う。表彰台を一緒に目指したい」と勝利を期待した。