キングス2連敗 千葉に87―99 最多失点、攻守で課題露呈 第51戦


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琉球-千葉 第1Q 相手の激しいブロックに阻まれながらシュートを狙うキングスのジャック・クーリー=28日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは28日、沖縄アリーナで千葉ジェッツ(東地区2位)と今季第51戦を行い、87―99で敗れた。2連敗となり、通算成績は38勝13敗。沖縄アリーナでのホーム初勝利はならなかった。次戦は5月1、2の両日、愛知県のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。

 リーグ2位の平均得点を誇る千葉に対し、今季最多失点を喫したキングス。「自分たちのバスケができなかった小さいことの積み重ねが、この結果になってしまった」。試合後、ファンの前でマイクを握った田代直希主将は少しうつむき加減でそう振り返った。

 同点で前半を折り返したが、この時点で既に54失点。ピック&ロールを使って再三守備網をすり抜けられ、数的不利な状況でフリーの3点弾も多く打たれた。終盤は千葉が得意とする速い攻撃で突き放され、田代は「スクリーンに簡単に当たってしまったり、(相手の)富樫選手に簡単にボールを持たせてしまったり個々の責任感が薄かった」と反省点を上げた。

 攻撃でも課題が見えた。ドライブで相手守備を収縮させ、試合を通してフリーの外角シュートは演出できたが、後半に成功率が急落。キム・ティリは「フェイクをしてリングにアタックするとか、外が入らない時にどうするかは成長しないといけないポイント」と課題を見詰める。

 レギュラーシーズンは残り5試合。チャンピオンシップ開幕は2週間後に迫る。自他に厳しさを求める田代は「これでは東のトップチームには勝てないことがみんなの体に刻まれた。すごいいい薬だと思っている」と、敗戦をチームの成長の糧にしたい考えだ。
 (長嶺真輝)