米軍トリイ施設での車両つり下げ訓練に抗議 読谷村議会


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車両をつり下げた状態でトリイ通信施設を離陸するCH53大型輸送ヘリコプター=14日午後4時(読者提供)

 【読谷】米陸軍トリイ通信施設で14日にCH53大型ヘリコプターによる車両つり下げ訓練が行われたことを受けて、読谷村議会(伊波篤議長)は26日、臨時会を開き、抗議決議と意見書を賛成多数で可決した。つり下げ訓練の即時中止と同施設での戦術訓練の中止を求めた。同日、日米関係機関に郵送した。

 抗議決議と意見書では、通信施設にもかかわらず、使用目的外の戦術訓練が繰り返されていることを指摘。同機体がこれまで村内で2回の落下事故を起こしている上に、事故の原因究明も公表されないままに訓練が常態化していることを懸念し「村民の人命軽視と基本的人権が阻害され続けている」と強調した。