沖縄コロナ 4月の感染、月間最多 「感染の波、大きく」


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新型コロナウイルス感染症の対応に当たる那覇市保健所の職員ら=28日、那覇市与儀

 沖縄県内の4月の新型コロナウイルス感染者数が26日時点で2783人となり、月当たり感染者数が過去最多となった。28日に会見を開いた那覇市保健所の仲宗根正所長が指摘した。仲宗根所長は「だんだん流行の波が大きくなっている。ゴールデンウイークで対策が緩むと新たな感染拡大が起こる」と懸念した。

 同日、那覇市保健所にある新型コロナ感染症の現地対策本部も公開した。感染者の急増を受け、那覇市は9日から濃厚接触者などを調べる「積極的疫学調査」を一時縮小し、感染者の職場での調査は医療機関と高齢者施設、クラスター発生事業所に絞っていた。

 これまで疫学調査は主に保健師が進めていたが、事務職も研修をした上で調査員として投入し、現在は職場調査を再開している。保健師15人と応援職員25人で疫学調査に当たっている。

 市保健所が最も逼迫(ひっぱく)していた時は職員が午前2時まで残業したこともあり、現在も午後9時まで残ることもあるという。