粕取焼酎「田神」を数量限定で発売 泰石酒造と神谷酒造所


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県内初の粕取焼酎「田神」

 県内唯一の日本酒メーカーの泰石(たいこく)酒造(うるま市)と、泡盛メーカーの神谷酒造所(八重瀬町)が連携し、日本酒の酒かすを再利用して蒸留した粕取(かすとり)焼酎「田神(タヌカン)」を数量限定で発売することを26日発表した。粕取焼酎の生産販売は県内初という。現在、泰石酒造は九州産の米で日本酒を醸造しているが、今後県内の農家と酒米の栽培契約を結び、県産米を原料にすることを視野に入れる。

 泰石酒造の安田泰治社長は「日本酒の1回の仕込みに約400キロの酒かすが生じる。大部分を産業廃棄物として処分しているが、活用できるのはいいことだと思う」と話す。

 神谷酒造所の神谷雅樹工場長は「日本酒と泡盛のハイブリッド酒と感じる。日本酒の原料は泡盛のタイ米と違い、リンゴの香りがする」と述べた。

 「田神」は500ミリリットル入り瓶で、アルコール度数26度の減圧蒸留と、同30度の常圧蒸留の2種類がある。希望小売価格は2本入りセット5500円。神谷酒造所などで計100セット限定で販売している。

 問い合わせは神谷酒造所(電話)098(998)2108。