沖縄の20年度観光客、過去最悪の72%減258万人


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 沖縄県文化観光スポーツ部は30日、2020年度の入域観光客数が前年比72・7%減の258万3600人だったと発表した。新型コロナウイルスの影響で観光客が減少し、減少数、減少率ともに過去最悪となった。外国客は初めてゼロとなった。

 沖縄観光の書き入れ時であるゴールデンウイーク、夏休み、年末年始の全てに緊急事態宣言が重なり、観光客を取り込めなかった。21年度の見通しは不透明としているが、今後観光業界などと意見交換をし、21年度の入域観光客の目標値を5月末ごろに公表する予定。
 宮城嗣吉県文化観光スポーツ部長は「これまでさまざまな観光危機を経験してきたが、今回はかなり深刻な状況だ。まん延防止等重点措置が終わり次第、すぐに域内観光喚起策ができるように準備している」と話した。

 同日発表した20年3月の入域観光客数は前年比24・5%減の29万9200人だった。