<聖火ランナーの一覧表>沖縄を走る平和の灯 会場コース図も


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 東京五輪の聖火リレーは鹿児島県から海を渡り、沖縄県に到着し、1日に初日を迎える。2日間かけて県内でトーチをつなぎ、熊本県へと「親の火」を届ける。福島県から始まり、全国18府県目。オリンピックの聖火が県内を駆け巡るのは1998年の長野冬季オリンピック以来23年ぶり。前回の東京五輪が開催された1964年に、まだ米国施政権下にありながらスタート地になった沖縄へ“平和の灯”が再び訪れる。今大会は「復興五輪」も掲げる。東日本大震災から10年。聖火を通じて被災地へと思いを寄せる。

座間味村ではケラマブルーを舞台に、サバニで聖火をつなぐ。住民が乗船する予定の「ざまみ丸」=座間味村古座間味ビーチ(座間味村役場提供)

 64年の五輪聖火リレーは本島のみだったが、今回は石垣市など離島も選ばれた。初日は名護市民会館周辺を往復するルートを走る。途中、石垣市の市街地区間を走行した後、名護市民会館周辺でのリレーを再開する。2日目は糸満市の平和祈念公園内を周回。座間味村でのサバニによるリレーを行い、最後は平和祈念公園内で残りの区間を駆け抜け、到着セレモニーで次のリレー地へと送り出す。

 新型コロナウイルスの感染拡大で本島内の9市に「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受けて、県内のリレーは当初の計画から変更を余儀なくされた。本島内の公道使用が中止となり、縦断するようにつなぐ予定だった経路が大幅に見直され、2会場に集約された。さらに「まん延防止措置」に追加された宮古島市は全面的に中止に。全国で初めて代替措置のないケースとなった。

 石垣市は当初の予定通り公道を使用。730記念碑を出発し、県道79号を西方に向かって走る。同市のコースでは出身者でボクシング元世界王者の具志堅用高さんが登場する。

 お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリさんや、バンド「HY」のメンバーら、沖縄本島を走る予定だったランナーは名護市と糸満市の会場を約100メートルずつ走ってつないでいく。


 

名護市民会館周辺(1日)
石垣市街地(1日)

糸満・平和祈念公園(2日)
座間味村(2日)