残余ワクチン合わせて接種 石垣市が職員に「多くの人に打てるように」


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 沖縄県石垣市の中山義隆市長は28日、自身のツイッターで、市内の高齢者施設の、新型コロナウイルスワクチン接種について、容器から採取しきれずに余ったワクチンを集め、市職員に接種したことを明らかにした。

 市の医療アドバイザーでかりゆし病院(石垣市)の境田康二院長によると、ファイザー製のワクチンは容器に6人分が入っている。しかし国が用意した注射器を使うと、5人分しか採取できずワクチンが余るという。

 境田院長は「国のワクチン接種の手引きでは、5人分の接種にとどめるよう示されているが、医療現場では新型コロナに限らず多くのワクチン接種で、同様の措置が取られている」と説明する。「現場の裁量で多くの人にワクチンを打てるようにしている」と話した。

 これまで市民約500人にワクチンを接種し、余ったワクチンは同意を得た医療・福祉関係職員40~50人に接種したという。

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