3月の沖縄の景況「復調の動き停滞」 おきぎん経済研究所


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 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は30日、3月の沖縄県内景況を発表した。建設関連の弱含みが続き、持ち直しの動きが見られた観光も依然として厳しい状況にあるとして、前月に続き県内景気を「復調の動きが停滞し、厳しい状況にある」と判断した。

 【個人消費】スーパー売上高(全店ベース)は前年同月比1・7%減だった。前年は外出自粛による落ち込みがあり、その反動で衣料品が同6・7%増、家庭用品が同4・8%増と伸びた。巣ごもり需要は落ち着きが見られ、食料品は同3・9%減となった。

 【建設】公共工事請負金額は同4・5%減の340億9400万円。国や独立行政法人などが落ち込み、前年を下回った。資材関係で生コン出荷量は同12・2%減で14カ月連続、セメント出荷量は同5・9%減で9カ月連続で前年を下回った。新設住宅着工戸数は同33・2%減の731戸で前年を下回った。

 【観光】観光施設入場者数は同23・7%減と、20カ月連続で前年を下回った。地域別に見ると北部は同5・2%増と、20カ月ぶりに前年を上回った。ホテル稼働率はシティーが同9・2ポイント減の27・8%、リゾートが同7・6ポイント減の29・7%、ビジネスは同13・8ポイント減の29・4%だった。ホテル客室単価は同3・5%増となった。