ボトルキャップ8064個がアートに! 伊江島の知念さん、人類進化を表現


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
自作のキャップアートの右端に立って「進化の完成」を表現する知念吉一さん=4月22日、伊江港旧ターミナル

 【伊江】伊江港旧ターミナル1階に、ペットボトルのキャップで制作したキャップアートが展示されている。伊江村東江上在住の知念吉一さん(53)が作った。縦250センチ、横410センチの板のパネルに葉たばこや花などの仮植用の穴の空いたポットを貼り付け、ペットボトルのキャップを8064個はめ込んだ。キャップ集めから数えると、およそ5カ月かけて完成した。

 作品のタイトルは、「君ノシンカ」。類人猿から人類が進化していく過程を色の違うキャップで表現。人類の進化をイメージしている。右側のスペースは空いており、そこに誰かが立てば「人類の」完成という形になる。また、記念写真用にも活用できる。

 知念さんは「何か面白いアートで人をわくわくさせたいという思いから作品制作に至った。低予算でできることと、キャップの再資源化にもなる。また、キャップの裏側をはめ込んだことでキャップを取り外すことが可能になり定期的に絵を変えることができる」と話し、シーズンごとに変える計画だ。右端に人が立つことで全体図が完成となるスタイルは変えない予定。

 知念さんは、近々仲間とアート系の会社を立ち上げる。「長年働いてきたリゾートホテルで培ったサービスとホスピタリティー精神で、世間とアートを心地良く結び付けていきたい。その第一歩でもあるし、みんなが楽しめる場が提供できて良かった。場所を提供していただいた村に感謝します」と笑顔を見せた。
 (知念光江通信員)