アグーや古地鶏 在来家畜を活用 伊是名の「公事清明」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
伊是名村で行われた公事清明の様子=4月2日、伊是名村の国指定重要文化財玉御殿

 【伊是名】伊是名村の国指定重要文化財玉御殿で4月2日、執り行われた「公事清明」で使用された供え物(うさぎむん)に、「農業生産法人今帰仁アグー」(高田勝代表)の琉球古地鶏と今帰仁アグーの在来家畜が初めて使用された。
 資料を参考に供物を用意した村教育委員会の大城正泉(まさもと)学芸員は「全てを資料通りにすることは難しいが、うさぎむんが本来の形に戻り良かった。来年以降も使いたい」と述べた。

 前田政義伊是名村長から「これは島豚(シマウヮー)と島鶏(シマトゥイ)ですか」と聞かれ喜ばれたと話す高田代表は「神事に利用してもらえるのは、沖縄の根源的な物になるので目標でもあった」と感想を述べた。 (喜納高宏通信員)

供えられたウサギムン(大きい鳥はアヒルで、小さな鶏が琉球古地鶏)=4月2日、伊是名村の国指定重要文化財玉御殿