春季中学生ソフトボール 女子は古堅、男子は嘉手納が優勝


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女子決勝 3回裏 力強い打球を放つ古堅の伊佐綾菜=2日、読谷村運動広場(長嶺真輝撮影)

 ソフトボールの第44回男子・第54回女子春季中学生大会最終日は2日、読谷村運動公園で男女決勝を行った。

 女子は古堅が11―1の五回コールドで山内を破り、頂点に立った。

 男子は嘉手納が読谷に11―2で勝利し、栄冠を勝ち取った。

 想定よりも遅い球を多投する相手投手に「みんなタイミングが合っていなかった」(當山直弘監督)と二回まで無安打に終わっていた古堅。しかし、打順が2巡目に入る三回裏に突如火が付く。

 四球と敵失で塁を埋めると、2番・松田鈴菜が内野安打を放ち同点。続く伊佐綾菜も「一人でも多く返せるように、平行なスイングを心掛けた」と鋭い打球で再び敵失を誘い、勝ち越した。さらに5番・宮城夏菜のランニング本塁打などで一挙11得点。一気に勝負を決定付けた。

 當山監督は「試合前は緊張があったけど、三回の攻撃で落ち着くことができた」と振り返る。継投で最少失点に抑えた投手陣にも「よく頑張ってくれた」とうなずいた。

 晒谷姫璃主将も「一人が打ったら波に乗れる。いい流れをつくれた」と満足そう。1月の新人大会に続いて頂点に立ち、夏の県大会でも優勝を目指す。大量得点での勝利となったが「自分たちはよくフライを上げてしまう。強くミートする打撃を心掛けたい」と語った。
 (長嶺真輝)

◆嘉手納 初回、下地の2点 三塁打でリズム

男子決勝 1回表 先制の適時三塁打を放つ嘉手納の下地温夢=2日、読谷村運動広場

 四球と内野安打で無死一、二塁。嘉手納は一回表でいきなり好機を迎え、下地温夢が強い決意で右打席に立った。「読谷も強い。初回で点を取って流れをつくりたかった」。外角の球を力強くミートし、右越えの適時三塁打で2人が生還すると、塁上で表情を崩した。

 二回以降も毎回得点で点差を広げた嘉手納。四回に連打で2点を許したが、安定した守りでその後は加点させなかった。「みんな元気で、いい雰囲気だった」と笑顔を見せた與那嶺賢太主将。夏の県大会優勝と九州制覇を目標に掲げ「声掛けをもっと意識していきたい」とさらなるチーム力強化を誓った。