沖縄県立高「情報科」3教員が専門免許なし 全国でも2割が持たず


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 2022年度からの高校の新学習指導要領でプログラミングなどを学ぶ「情報Ⅰ」が必修となるが、県教育庁学校人事課によると、県立高校で20年度、情報科を教える教員48人のうち専門免許を持たない教員は3人だった。6日までに本紙取材に明らかにした。
 情報以外の教員免許を持ち、情報科を教える教員は2人、県教委が実施する教育職員検定に合格した人に授与する臨時免許が1人だった。

 同課担当者は「生徒数が少ない小規模校は配置する教員数も限られ、教科外担任として授業を教える場合がある」と説明した。

 県教委は採用計画に基づいて毎年、教員採用試験で情報の教員を採用している。21年度の採用人数は3人。

 文部科学省が実施した「高等学校情報科担当教員に関する現状調査」によると、全国の情報科担当教員のうち約2割が専門免許を持っていない。「情報I」の必修に合わせ、25年の大学入学共通テストから「情報」が出題される。