あすゴーヤーの日「苦いけど食べたい」給食に登場 産地の糸満


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新鮮なゴーヤーチップスを食べて笑顔の児童たち=7日昼、糸満市立兼城小学校

 5月8日の「ゴーヤーの日」を前に、産地の沖縄県糸満市の小中学校でゴーヤーチップスが振る舞われた。給食の時間に出された市立兼城小学校では児童たちが「苦い」と言いながらおいしそうに平らげ、6年生の1人は「これからも給食に出たら残さないで食べたい」と話した。城間優校長は「糸満産のゴーヤーを食べて地域を知り、大人になって沖縄を離れてもふるさとを思い出すきっかけになってほしい」と語った。

 ゴーヤーは、JAおきなわ糸満支店(新垣久志支店長)などで組織する糸満市農業戦略産地連絡協議会(会長・兼城浩康市経済部長)が6日に約400キロを贈った。新垣支店長は「ゴーヤーや島野菜をいっぱい食べて暑い夏を乗り切り、たくさん遊んで勉強し、農業に興味を持ってほしい」と話した。

 糸満市は2002年にゴーヤーの生産拠点地として県に認定された。毎年、市内の小学校でゴーヤーの歴史などを伝える出前講座やゴーヤーの贈呈式を行っているが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止した。