バドミントンの第23回県ヨネックス杯中学校選手権大会最終日は9日、那覇市民体育館で男女の団体戦決勝を行った。女子は南風原が糸満を2―1で下し、初優勝した。男子は2019年の前回大会に続き彩橋が宮里を2―1で破り、栄冠を手にした。20年の同大会は新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。
女子団体決勝、最初のダブルスを落とし1―1で迎えた最終戦。勝負は南風原の長嶺愛心・吉田夏ペアに託された。相手は「これまで何度も戦ってきたペア」(吉田)というように、4カ月前の地区大会でも対戦した糸満の新垣萌音・玉城柚香。吉田は「いつも最後まで競る相手。相手の調子を見極めて冷静にいこう」と声を掛け合う。
第1ゲームは、長嶺・吉田が理想とする「積極的な攻撃」を展開して先取するが、続く第2ゲームは「緊張からか自分たちのミスから失点した」(長嶺)と相手のショットに押され敗れた。
迎えた最終第3ゲーム。「リラックスしてミスを減らしていけば大丈夫と思い、笑顔を心掛けた」と長嶺。プレー中も笑顔を意識し、甘い返球にはネット前で吉田がプッシュで圧力を掛け、長嶺が低く丁寧に相手の際どいショットにも対応し、攻撃のリズムをつかむ。最後は長嶺が相手コートにショットを決めると、2人は拳を掲げ快哉(かいさい)を叫んだ。
3月には全日本選手権大会に県代表として出場し「実戦形式の練習を交え、確実にレベルも上がった」と2人。初優勝の喜びをメンバーとかみしめた。
(上江洲真梨子)