河野沖縄担当相「観光の単価向上にもつながる」 世界遺産登録勧告に期待


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世界自然遺産登録に向けたIUCN勧告の波及効果に期待を寄せた河野太郎沖縄担当相=11日、東京

 【東京】河野太郎沖縄担当相は11日の閣議後会見で、世界自然遺産登録に向けた国際自然保護連合(IUCN)の勧告を受けた沖縄島北部と西表島について、「貴重な生物多様性、自然環境を守りながらさまざまな活用をしていってもらいたい」と観光振興の起爆剤として期待を寄せた。

 河野氏は、2018年の延期から3年越しでこぎ着けた勧告について「地元の皆様がずいぶん努力された結果で、ご努力に敬意を表すると同時にお祝いを申し上げたい」と述べ、関係者の労をねぎらった。

 世界自然遺産に登録後の波及効果として「沖縄観光の1人あたりの単価の向上にもつながる」とし、県の観光業が抱える課題克服につながる可能性を示唆した。一方で、観光客の急増による「オーバーツーリズム」への懸念も示し、「貴重な自然をしっかり保全することも重要。そのあたりの兼ね合いが大事だ」とした。