上与那原、男子400メートル3位 喜納は女子100で2位 パラ陸上テスト大会


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 東京パラリンピックに向けた陸上のテストイベントが11日、本番会場の国立競技場で行われ、男子400メートル、1500メートル(車いすT52)で世界記録を持つ佐藤友祈(モリサワ)は400メートルを57秒64で制した。同400メートル(車いすT52)で代表に内定している上与那原寛和(SMBC日興証券)は1分02秒78で3位だった。男子走り幅跳び(義足T64)では又吉康十(ゼンリンDC)が5メートル95で頂点に立った。

 10日に女子車いすマラソン(T54)の代表に内定した喜納翼(タイヤランド沖縄)は100メートルに出場し18秒67で2位。リオデジャネイロ大会銅メダルの辻沙絵(日体大教)は女子400メートル(上肢障害T47)を1分0秒55で走った。国内の約120選手がPCR検査を受けた上で出場。大会運営には千人超のスタッフやボランティアが参加した。

◆上与那原 本番コース確認「収穫」

 男子車いすT52の400メートルと1500メートルで代表に内定している上与那原寛和。本番と同会場での出走で、記録は自己ベストとはいかなかったが「(東京パラリンピックへ向け)大きな収穫」とイメージを膨らませた。

 「ゴム質や重さ、硬さなどの感触を確かめることができた」と、本番へ向け走路の状態を入念に確認することができたという。予想より硬い走路に「硬さで力がはね返された。改善点がはっきり分かった」とし今後、タイヤの空気圧を下げて調整を進めていく。

 調子は上々。「今までやってきたことが少しずつ成果となって出ている。あとは本番へ向け調整していくだけ」と意気込んだ。


 【男子】
▽T54の部100メートル決勝 (3)仲泊厚志(沖縄パラ陸協)16秒35
▽T64の部100メートル決勝 (5)又吉康十(ゼンリンDC)12秒75
▽T52の部400メートル決勝 (3)上与那原寛和(SMBC日興証券)1分02秒78
▽T64の部走り幅跳び決勝 (1)又吉5メートル95

 【女子】
▽T54の部100メートル決勝 (2)喜納翼(タイヤランド沖縄)18秒67