陸自トップ「残念だ」 用地取得は正当な手続きと強調<宮古島汚職>


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会見する吉田圭秀陸上幕僚長=13日、防衛省

 【東京】陸上自衛隊の宮古島配備に絡む贈収賄事件で下地敏彦前宮古島市長らが逮捕されたことを受け、陸自トップの吉田圭秀陸上幕僚長は13日の会見で、「率直に言って残念に感じている」と語った。下地氏から用地選定で働き掛けがあったかは「捜査の過程に入っている」ことを理由に答えを控えるとした一方で、「正当な手続きで用地取得を行い、駐屯地を開設した」と強調。防衛省として用地選考に問題はないとの認識を示した。

 配備地の選定過程に疑問の声が上がっていることに関しては、「住民の理解を得ながらやることは本当に大切だ」とした上で、「(駐屯地の整備は)南西諸島の地域の安全を図る上で必要不可欠だ」と改めて理解を求めた。

 制服組トップの山崎幸二統合幕僚長は会見で、逮捕について「報道は承知している」とした一方、受け止めについては「コメントする立場になく、控える」と述べるにとどめた。

 配備地の選定過程に疑問の声があることについては「わが国の防衛の必要性からこれまで議論し、配備してきた」と話した。