沖縄出身ラッパー・Rude-αが新曲リリース 「ピースフルな心込めた」


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 沖縄市出身のラッパーRude-α(ルードアルファ)はこのほど10枚目の配信シングル「Beautiful Day」をリリースした。新曲は音楽愛や前向きな気持ちをテーマに書き下ろされた。コロナ禍で予定していた初の全国ツアーは中止になったが、楽曲の配信やエッセイ集の発売など、力強く発信し続ける。ルードアルファに新曲や沖縄への思いなどを聞いた。(聞き手・田中芳)

新譜「Beautiful Day」をリリースしたRude-α=10日、那覇市泉崎の琉球新報社(喜瀬守昭撮影)

Q.コロナ禍でも精力的に活動を展開している。沖縄アリーナで琉球ゴールデンキングスの試合のハーフタイムショーに出演した。

 「いろいろなことをやらせてもらって、海外にもファンができた。自分の音楽が海を越えて誰かの日常の一部になっているのは、貴重な経験なので感慨深い。地元に沖縄アリーナができ、お客さんがいる前で歌うのは1年以上ぶりだった。沖縄アリーナをいつか、ワンマンライブで、お客さんで埋めたいと思った」

Q.「Beautiful Day」に込めた思いは。

 「コロナ禍でライブができず、お客さんやファンに会えなかった。会いたいけど会えない人もいる。そういう状況の中で、人と向き合うこと、目と目を合わせたり、好きな人と手をつないだりとか、全部当たり前じゃなかったということが分かった。音楽に一番何を込めるべきかというのを考えた時に、やっぱり愛情や優しさ、自分が今思っていること、そういうピースフルなマインドを込めるべきだと思った」

Q.東京を拠点にして沖縄を離れて気付いたことは。

 「沖縄の人はいい意味で、適当な部分があったり、(人に対して)柔らかかったり、あんまり何も気にしていない県民性がある。町に出たら人と人との会話がある。それが東京や日本全体に広がっていったら、日本はもっといい国になると個人的にすごく思っている。沖縄の人や県民性、心の持ち方は今の世の中に足りないものみたいなものを、埋めてくれる気がする」

Q.ファンにメッセージを。

 「こういうご時世なので、みんな我慢していることとかも本当にあると思う。そんな時に、みんなを照らすために自分の音楽は存在していると思う。これからも誰かのそばで何かになれるような音楽を奏で続けようと思う。これからもそばにいてほしい。本当に頑張りたい」


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