石垣市が待機児童ゼロに 定員は3年で403人増加、保育士確保も進む


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県石垣市の中山義隆市長は14日、市役所で記者会見し、2021年度の市内の待機児童数が4月1日時点で、ゼロになったと発表した。保育施設の整備や保育士の確保が進んだことが理由という。

 市によると、市内には公立・認可など保育園と認定こども園などの保育施設が46施設あり、21年度にも新たに3施設が開園予定という。保育定員は2338人で、申込者数の2258人を上回った。

 保育定員は待機児童解消を目指し、市がこども未来局を設置した18年から403人増加した。

 また、島外からの保育士確保のために16年から始まった補助金事業などの効果で、16~20年度に新たに合計209人の保育士を確保した。このほか、保育施設に関する相談を受け付ける利用者支援員(保育コンシェルジュ)の活用も進んでいる。

 中山市長は「待機児童の解消を市政の最重要課題として保育施設の整備などの取り組みを進めてきた。引き続き保育ニーズを重視し、保育士の確保および保育の質の向上に取り組みたい」と語った。