課題解決 組織枠超え OKINAWA SDGsプロジェクト 本年度キックオフ


社会
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SDGsの取り組み状況などを発表し合うOSPキックオフプログラムの参加者=14日、那覇市の琉球新報ホール

 SDGs(持続可能な開発目標)を推進しようと活動する企業・団体のネットワーク「OKINAWA SDGsプロジェクト」(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)は本年度の皮切りとなるキックオフプログラムを14日、那覇市の琉球新報ホールで開いた。新たなパートナーが顔を合わせて年間スケジュールを確認し、OSPで生まれたプロジェクトの経過や新たな活動を紹介した。オンラインも併用し、学生ボランティアを含めて約120人が参加した。

 OSPは組織の枠を超えてつながり、社会課題を解決するプロジェクトを生み出そうと昨年度に結成した。初年度は3回のカンファレンス(勉強会とワークショップ)を軸に、社会課題解決につながる物作り、プロジェクトのアイデアを話し合う場などを開いた。14日時点で県内外の40企業・団体が参加している。

 会場では参加者がグループに分かれて自己紹介をし、自社の取り組みやOSPへの期待を話し合った。年齢や職種が異なる参加者が関心や熱意を共有し、打ち解けた雰囲気でプログラムを進めた。

 OSPでの出会いをきっかけに昨年度は19のプロジェクトが誕生した。会場では、売り上げの一部を赤土流出防止対策に充てる商品開発、子どもの食を支援する寄付の仕組みなど、企業の持ち味を生かした取り組み事例を報告した。パートナーではない、障がいのある人たちの事業所や性の多様性理解に取り組む団体も活動を報告し、地域の実情や連携のヒントを学んだ。