沖縄県は14日、県が管理する大型クロマグロ漁獲可能量に76・4トンが追加されたと発表した。これで2021年度の前期(4月~7月)の沖縄県への割り当ては189・9トンとなった。後期(8月~来年3月)分や、誤捕獲時の対応用の留保分などを含めた本年度総量は203・6トンとなる。
本年度の県内事業者による大型クロマグロ漁は、今月14日現在で漁獲量が既に147・1トンに上っており、追加変更後の前期漁獲可能量の約77%に達している。漁獲可能量の95%に達すると、県知事が採捕停止命令を出す。前年度は6月5日付で停止命令が出た。
県農林水産部の担当者は「今年は漁獲ペースが速く、昨年より前に採捕停止命令を出す可能性が高い」との見方を示した。
大型クロマグロの国内漁獲可能量は、中西部太平洋まぐろ類委員会で定めた枠内に制限されている。日本に割り当てられた枠内で、各都道府県などに可能量を配分している。昨年度の繰り越し分や国全体の留保枠などを踏まえ、沖縄に追加変更があった。