「連休で感染の種まかれたか」沖縄で5日連続感染100人超 県「さらに強い対策も」


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 沖縄県が発表した15日の新型コロナウイルスの感染者数は160人で、5日連続で100人を超えた。感染拡大に伴う「まん延防止等重点措置」が沖縄に適用されて1カ月が経過してなお収束は見通せず、県の糸数公医療技監は「さらに強い対策を行うことは出てくるかもしれない」と説明した。県は15日、新たに本島中部と那覇市内で新たなクラスター(感染者集団)が確認されたことも発表した。累計は167例となった。

 15日の感染者160人の年代別は20代が最も多く42人、30代30人、40代19人と続いた。推定感染経路が判明しているのは53人で、内訳は家族内30人、友人・知人10人、飲食4人、施設3人、職場2人だった。4人は詳細確認中。

 推定感染経路が判明していない患者の中には「居酒屋に行った」などと話す人も多く、県は飲食が絡んだ感染が依然増加傾向にあると分析する。糸数技監は「ゴールデンウィークでかなり感染の種がまかれてしまったのかなと思う」と述べた。

 新たなクラスターは166例目が本島中部のダンス教室で、今月11~14日に10~30代の7人の感染が確認された。8日に20人程度が約2時間、ダンスをしたことが要因とみられるという。167例目は那覇市の通所系の社会福祉施設で利用者5人と職員2人の計7人の感染が4月21~27日の間に判明した。