在住50人で沖縄ミャンマー人会 交流拠点目指し設立


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抗議の意思を示すポーズをとる在沖縄ミャンマー人会のメンバーら=16日、那覇市安里のりっかりっかスタジオ

 沖縄県内に住むミャンマー人らが16日、「在沖縄ミャンマー人会」を正式に設立した。2月にミャンマーで起きた国軍によるクーデターをきっかけに、県内のミャンマー人が集まる機会が増え、設立に至った。会員は約50人。今後はメンバーを増やし、沖縄との文化交流など活動の幅を広げていく。会によると、県内にはミャンマー人300人ほどが暮らしているという。 

 会長となった飲食店経営のチョチョカイさんは「沖縄とミャンマーの交流をしていきたい」と話した。

 新型コロナウイルスやクーデターの影響などで帰国が困難な状況が続く中、在沖ミャンマー人の有志らはクーデターに対する抗議デモなどを県内で展開してきた。会メンバーも現地で家族が拘束され、友人を亡くした。イェコヘインさんの家族もクーデター直後、同じアパートにデモ参加者がいたため一時的に逮捕されたという。イェコヘインさんは「私たちもいつも泣いている。現状を知らせることしかできない」ともどかしい思いを語った。

 設立に伴い15、16の両日、クーデターで混乱したミャンマーの現状を知ってもらおうと、写真展を那覇市内で開催した。約300人が訪れた。トゥヤソウ事務局長は「沖縄でも現状を知ってほしい。県内の他の場所でも写真展を開催していきたい」と話した。