宮古島ミサイル搬入の情報開示せず 防衛局「機密事項」が理由


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ミサイルの搬入が予定されている陸上自衛隊「保良訓練場」=2021年4月25日、宮古島市城辺保良(資料写真)

 宮古島市城辺保良の陸上自衛隊「保良訓練場」へのミサイル搬入開始を巡り、同市の座喜味一幸市長は17日、沖縄防衛局に引き続き搬入日程やルートなどの情報開示を求めたが、防衛機密などを理由に沖縄防衛局が応じる姿勢を見せていないことを明らかにした。

 同日午後、ミサイル配備に反対する複数の市民団体が市役所を訪れ、訓練場へのミサイル搬入反対を表明するよう市長に要請した。座喜味市長は「このままでは市民の信頼が揺らぐ」と述べた。

 座喜味市長によると、ミサイル搬入の意向を沖縄防衛局が市に伝達して以降、沖縄防衛局に対し、市民への説明や情報開示を訴えてきた。機密事項を理由に同日、応じられない旨の返答があった。また、保良訓練場の周辺住民が求める説明会についても、開催予定はないと返答を受けたという。

 市民団体の要請を受けた座喜味市長は、自衛隊配備に容認の立場を強調しつつ、「住民の信頼があって防衛は成り立つ。今のままなら自衛隊反対するかもしれない」と語気を強めた。