那覇軍港の代替施設「可能な限り縮小を」 沖縄県が国に要望 浦添移設で協議会


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オンライン開催となった移設協議会であいさつする金城賢知事公室長=19日、県庁

 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市移設を巡り、国と県、那覇市、浦添市、那覇港管理組合が話し合う移設協議会が19日にオンラインで開催された。県側から参加した金城賢知事公室長は、環境に配慮して軍港代替施設の面積を可能な限り縮小するよう防衛省に求めた。

 県によると、防衛省側はすでに米側と合意している計画通りに進める方が早いとの考えを示した。県は那覇軍港の先行返還を検討することや、埋め立てを進める上で環境保全に配慮することを要請した。

 移設協議会では、那覇港管理組合が今年3月末にまとめた民間部分の形状案を報告した。民港の形状に沿うよう、防衛省が米軍と協議して軍港代替施設の配置や形状の案をまとめることを確認した。

 開催は2019年11月以来約1年半ぶりだった。昨年8月に県と両市が代替施設を浦添ふ頭地区の北側で進めることで一致している。