【全文】細田元官房長官「国頼み沖縄らしくない」「国の政策は頼りにならない」 


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
沖縄振興調査会で持論を展開する細田博之元官房長官=19日、東京

 自民党の細田博之元官房長官は19日、自民党本部での会合で、沖縄の新型コロナ対策について持論を述べた。発言全文は以下の通り。

 今の沖縄の状態、私は大変心配してます。8カ月前から主張しています。沖縄県のように海を隔てて、航空機と、船でしか行けない所が、何でこれほど、1万4000人の罹患(りかん)者が出るのか。

 わが島根県の469人に比べると40倍も出ている。そしてわが県は死者ゼロである。そして毎日、昨日も(新規陽性者が)168人も出ている。

 これはですね、ゆゆしき事態であり、沖縄県の観光産業にとっても大ダメージである。

 これをですね、厚生労働省の緊急事態(宣言)だとか、まん延防止(等重点措置)だとかそんなものにそんなものに頼ったって全然駄目です。効果ありません。

 従って、私は県民自治を今こそ発令すべきで、沖縄県として独自に、飛行機で来る、船で来る人は全員検査をいたします。乗るときに検査をするか、降りるときに検査をするか、全員陽性者をはねます。

 その代わり、陰性で来た人は、どうぞ何でもオトーリでも何でもしてくださいって、そういうことにして台湾のように、台湾が千数百人しかまだ発病者が出てない、感染者が出てないことをお手本にして、沖縄県こそ独自の政策を取るべきである。

 これはまさに地方自治の本旨であって、国の政策に頼るなんてですね、沖縄県民らしくないじゃないか。

 そんな頼りにならないような国の政策なんか頼りにしたって、このコロナの対策なんて講じられませんよ。どんどん隠れた陽性者が飛んでくるんだから。

 従ってですね、もっと知事さんは、あの沖縄県独自の政策を取って、それに対する予算も取って、そして感染者がゼロである。

 そして、もう沖縄県に再び1300万人のですね、観光客をどうやって呼び入れて、経済を進行するか。

 それこそ今問われている大問題であってそれをしなければ、たとえ、まん延防止だろうが、緊急事態の発令だろうがしてもですね、そんなものは、何の効果もないに等しいと。むしろ沖縄県の特質性を利用して、断固、県境を封鎖するつもりで、どんどん検査をして、通った者だけを通す。

 そういう政策を取るべきである。もう9カ月前から申し上げているけれども、こういう体たらくだ。

 とんでもない話ですよ。

 北海道や、沖縄県は特別なんですから。そういう意味で、必ず旅行者をとっつかまえる。それが今日のように昨日が168人出て今日も200人出ました。

 ああ残念でございます。

 国が何とかしてくださいなんて言うんですね、ということを言わないで済むようにしてほしい。

 それが沖縄県を愛する私の気持ちであります。