沖縄23日から緊急事態、知事「理解と協力を」 酒提供の飲食店に休業要請


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緊急事態宣言に沖縄県が追加されたことを受け、記者会見する玉城デニー知事=5月21日夕

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ政府の緊急事態宣言に沖縄県が追加されたことを受け、県は21日夕、対策本部会議を開き、酒類を提供する飲食店への休業要請などを盛り込んだ県対処方針を決定した。県民に対して午後8時以降の外出は特に控えるよう求めるほか、県外からの来県は帰省を含めて自粛を求める。

 沖縄県の玉城デニー知事は21日夜、記者会見を開き「全ての県民に大変強い努力を要請するものだ。県としても医療体制の整備や検査の重点拡充、ワクチン接種の取り組みに注力する」と述べた。

 沖縄の宣言期間は23日から6月20日までとなる。県の対処方針によると、全県的に酒類提供やカラオケ設備のある飲食店に休業を要請する。それ以外の飲食店に関しても、午後8時までの営業時間短縮を求める。さらに、1千人を超える大規模イベントの中止や、県立施設の原則休館なども盛り込んだ。

 玉城知事は「休業や時短の要請に関して影響を受ける事業者にも支援する。県民の皆さまの理解と協力をお願いしたい」と呼び掛けた。