菅首相の沖縄2紙インタビューは自ら判断 異例の対応、会見なしに報道各社は抗議


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琉球新報などのインタビューに答える菅義偉首相=21日、首相官邸

 菅義偉首相のインタビューは異例ともいえるタイミングで決まった。政府関係者によると、首相が緊急事態宣言の対象地域に沖縄県を追加する意向を固めた直後、首相自身の判断で急きょ決定。「インタビューを受けることで沖縄にきっちりと発信できる」との意向もあったという。

 一方、これまで、追加を含め緊急事態宣言の発令時に実施していた記者会見の開催を見送った。政権下で通例となっていた会見が開かれなかったことに、報道各社は反発した。

 加藤勝信官房長官の21日の会見でも、菅首相が会見を実施しない理由をただす質問が相次いだ。加藤氏は官邸の出入りの際、記者団の質問に答える「ぶら下がり」で取材に応じることで「その時期時期に必要と思う対応を取らせていただいている」と説明した。

 記者団からは「沖縄1県になったことで会見は不要と判断したのか」となおも質問が出たが、加藤氏は「どういう手段で話をするのが一番いいのかということで、それぞれの時期において適切な手段を選んでいる」と強調した。