パインの葉っぱがストローに 環境にやさしく 大宜味の企業発売


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4月末に出荷を開始した「パイナップル葉繊維ストロー」(フードリボン提供)

 フードリボン(大宜味村、宇田悦子社長)は、パイナップルの繊維を使ったストローを販売している。個人向けには20本入り(税込み330円)で販売し、業者などには1万本(同3万3000円)から注文を受け付けている。収穫後に廃棄されるパインの葉とトウモロコシのデンプンを使った生分解性樹脂を使用する。

 100%天然素材を使用している一方で、ふやけないなど耐久性もある。約1年間の保存が可能。

 4月から、持続可能な開発目標(SDGs)を推進する県内ホテルや事業者向けに出荷をはじめた。今後は循環素材の商品である点などをPRし、国内外市場進出を目指す。同社はパインの葉から抽出した繊維を使ったアパレル製品化も進めている。

 同社担当者は「ゆくゆくは使用済みストローの回収や肥料への活用などにもつなげたい」と話した。問い合わせは同社那覇事務所(電話)098(917)1830。