東風平星が3度目の頂点に 古蔵を下し全国へ 学童軟式野球県大会


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 学童軟式野球の高円宮賜杯第41回全日本大会マクドナルド・トーナメントの県予選大会・第139回県大会最終日は22日、糸満市の西崎球場で決勝まで行われた。決勝は東風平星が9―4で古蔵ファイターズに打ち勝ち、2019年以来3度目の優勝を決めた。東風平星は全日本大会(8月16~22日、新潟県)に、準優勝の古蔵ファイターズは九州大会(7月31日~8月1日、鹿児島県)に派遣される。

 3位の浦添タイガースと根差部ベースナインは第10回全九州大会(8月7~9日、福岡県)に出場する。


左腕の金城瑠 好救援

4回を投げ抜き、1失点と力投した東風平星の金城瑠真=22日、糸満市の西崎球場

 1点を追う三回1死二塁、東風平星の4番・金城幸空が捉えた3球目は、左中間を突き破る逆転適時打となり、ベンチがわき上がった。主砲の大きな一打に、ナインの打線も奮起。三~六回まで毎回得点を重ね相手を突き放していく。3打数2安打2打点の活躍をした金城は「真ん中の高めに絞った狙いがうまくいった」と達成感をにじませた。

 三回からは左腕・金城瑠真が今大会初登板を果たした。古蔵ファイターズの強力な打線にも気後れせず「打たれても良いよ、と後ろから声が聞こえて、思いっきり投げられた」。失点は三回の1点のみで六回までを投げ抜いた。當銘直之監督は「これまでは3、4番手の投手だったが、初登板と思えないくらい堂々とした投球で役割を果たしてくれた」と笑みを浮かべた。

3度目の頂点に立った東風平星

 最後の打者を、フライで討ち取った瞬間、東風平星の選手がマウンドに集まり笑顔で跳びはねた。新型コロナウイルスの影響で中止となった昨年を挟んで2年ぶり、3度目の頂点をつかみ、喜びはひとしおのよう。川端琉吾主将は「最初は負けるかなと思ったけど、全員の力で逆転できてうれしい」と、冷めやらぬ興奮や喜びをいつまでも仲間と分かち合った。

 (上江洲真梨子)