それぞれの那覇語る 市制100年誌発売でイベント


この記事を書いた人 Avatar photo 上里 あやめ
那覇について語り合う(左から)古塚達朗さん、新城和博さん、宮城一春さん=15日、那覇市牧志のジュンク堂書店那覇店

 【那覇】那覇市市制100周年記念誌「那覇100年の物語」の発売記念トークショーが15日、那覇市牧志のジュンク堂書店那覇店で開かれた。県産本ソムリエの宮城一春さんが司会を務め、郷土史家の古塚達朗さん、出版社のボーダーインク編集者・新城和博さんがマイクを握り、誰もが知る那覇、知られざる那覇、人々が見つめてきた那覇について語り合った。

 元那覇市文化財課長の古塚さんは那覇市の「市歌」にまつわる逸話を紹介した。1~3番は1929年ごろに制定されたとみられている。4~7番は2017年に新たに追加され、戦後の那覇市に首里、小禄、真和志が合併したことからこの3地区と那覇を加えた4地区の情景が盛り込まれた。

 那覇市生まれの新城さんは親が離島出身で「なーふぁんちゅじゃない」としながらも「戦後はそういう人たちが集まってできたと思う」と述べ、いろいろな出身の人たち集まってきたことを話題にした。

 記念誌は那覇市の歴史や文化の紹介に加え、「市民のアルバム100」と題して市民から募集した写真100点を掲載している。価格は税込み2200円。