宮古島で少雨続く 4月以降の降水量は平年値の約15% 市が節水呼び掛け


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 【宮古島】宮古島地方は4月に入って以来、高気圧に覆われ、少雨傾向が続いている。宮古島市上下水道部は25日、市役所で会見し市民に節水を呼び掛けた。兼島方昭部長は「少雨が続くと給水制限も行わなければならない」と述べた。宮古島地方気象台は21日に少雨に関する気象情報を発表した。気象台によると、4月1日から5月23日までの宮古島地方の降水量は44ミリで、平年値(285・9ミリ)の約15%と大幅に下回っている。

 農家が多い市城辺では、135・5ミリで平年値(276・4ミリ)の約48%で、半分以下の状況が続く。同気象台は「これまでの少雨を解消するようなまとまった雨が降る可能性は低く、降水量が少ない状況が続く見込みだ」として農作物や水の管理に注意を呼び掛けた。

サトウキビ畑に散水する農家=21日、宮古島市伊良部

 島の基幹産業のサトウキビにも影響が出始めている。全体的に生育が鈍っており、一部では葉のロール現象も起きている。

 市は25日に干ばつ対策会議を開き、影響を最小限に抑えるため、かん水補助事業を26日から開始することを決めた。