喜友名「満点で優勝を」五輪代表決定し意気込み 空手男子形


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拠点合宿で稽古に励む喜友名諒。東京五輪の代表内定を受け「さらに気を引き締めて一日一日を無駄にせず過ごしたい」と意気込みを語った=26日、那覇市内

 東京五輪の日本代表に内定した男子空手形の喜友名諒(興南高―沖縄国際大出、劉衛流龍鳳会)が26日、那覇市内で取材に応じた。「いつ戦ってもいい状態でいる。オリンピックでは10点満点で優勝したい」と意気込みを語った。既に代表入りを確定させていたが、世界空手連盟が東京五輪出場権を得た40選手を発表したことを受け、全日本空手道連盟が選考基準を満たしていた喜友名ら8人の内定選手を同日、公表した。

 5歳で競技を始め、中学3年の時に劉衛流龍鳳会に入門した。大学4年の時、団体形で世界大会初優勝を飾る。これまでに世界選手権3連覇、空手1プレミアリーグ最多の19回優勝を果たしている。昨年12月には全日本選手権で史上最多となる9連覇を達成した。

 間合いを「一足二拳」、攻守一体の動きを指す「攻防一如」など独特の極意があるという劉衛流。沖縄の独自性にこだわる師匠・佐久本嗣男氏の下で、粘るような動きを意味する「ムチミ」を追求した表現力で連勝を続ける。その実績から東京五輪の日本勢で最も金メダルに近いと目されている。

 県勢では喜友名のほか、男子自転車ロードレースの新城幸也(八重山高出、バーレーン・ビクトリアス)、レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級の屋比久翔平(浦添工高―日体大―日体大大学院出、ALSOK)が東京五輪出場を決めている。